7月もすでに後半。七夕の日に「平成OSAKA天の川伝説2015」というイベントに参加してきました。今年で7回目を迎えるこのイベントは、大阪の天満橋の大川に人々の祈りを託した「いのり星」(LEDを光源とした光の球)を放流し、大阪の街に天の川をつくろうというもの。
イベントが開催された天満橋周辺は昔から星を祀る信仰が伝わる地域で、天の川を映して輝く大川は地上の天の川だったと言われているそう。昨年は5万人が訪れ、夏の大阪の新しい風物詩として注目を集めています。この日は曇りにも関わらず会社帰りの人も多く、都会に現れた天の川を一目見ようと、辺りはごったがえしていました。
ブルーに光り輝く「いのり星」が流れる川の様は、天満橋から北浜周辺まで続き、都会の水辺の幻想的な景観を楽しむことができます。
また、この放流イベントのほかに、天満橋界隈のグルメやお酒を楽しむことのできる「大阪七夕バル」や「天の川クルーズ」など関連イベントも同時に開催されていて、水辺のまち遊びができるようになっています。
さて、この「いのり星」。願いを書くことのできる短冊付きで1球1500円します。放流個数は5万個。たくさんの人の願いが託された「いのり星」は、一体どこに流れていくのでしょう。川面にたゆたう「いのり星」を追いかけながら川に沿って歩いていると小船に乗ったスタッフが、大きな網で何かをすくっているのが見えました。どうやら「いのり星」のようです。
古くは奈良時代へ中国から伝わり、江戸時代に一般的に普及した七夕。大人になった今、子供の頃のように笹に短冊やかざりを吊るして星にお祈りする機会も少なくなりましたが、こうしてカタチを変えた七夕を楽しむのも良いですね。
どうか「いのり星」を放流した人々の願いが、叶いますように。